映画『太陽は動かない』で最強エージェントを演じた藤原竜也さん&竹内涼真さんにマイナビティーンズがインタビューしてきました!

映画『太陽は動かない』で最強エージェントを演じた藤原竜也さん&竹内涼真さんにマイナビティーンズがインタビューしてきました!

撮影/米玉利朋子

―今作が初共演のお二人。同じ事務所の先輩・後輩という関係ですが、撮影前から交流はあったのでしょうか?

藤原竜也(以下・藤原):特に交流はなくて、大きなプロジェクトが始動することと、羽住(英一郎)監督・吉田修一さん原作ということだけが決まっていて。風の噂で(竹内)涼真や(佐藤)浩市さんが出ると聞いて、これは豪華な作品になるなと思っていたんです。クランクインはブルガリアでの撮影だったんですけど、行ったことない土地、初めてご一緒する監督だったので、そこですべて幕が開けたという感じでした。

 

竹内涼真(以下・竹内):意外と縦のつながりでの交流はないんですよね。竜也さんの舞台を何回か見に行かせていただいて、楽屋でご挨拶しました。

 

藤原:特殊な世界かもしれないけど、映画や演劇は一緒にやったら同志みたいな、先輩・後輩ってあってないようなもので。ある程度人としてのルールを守れるなら後輩だからどうこうということはないですね。

 

―竹内さんにとって藤原さんは大きな存在ですよね。

竹内:そうですね。ホリプロの先輩方とお仕事をすることがあまりなかったので、やっと竜也さんとご一緒できるんだなと思いました。しかも大きなプロジェクトで、海外で一ヶ月も撮影ですごくやりがいがありそうで、僕は楽しみしかなかったです。

 

藤原:涼真は楽しみしかなかったんですよ。僕はフライトの直前までバーで飲んでいて、どうしたら行かずに済むか考えていましたから(笑)。飛行機に乗ったら最後ですよね、それはもう乗りかけの船じゃなくて乗った船ですから。で、行くわけですよ。ブルガリアのとあるキレイな街で、少女漫画から出てきたような涼真が、汗をかきながら「おはようございます、竜也さん」って挨拶してきて。「どこに行ってきたの?」って聞いて、「トレーニングです!よろしくお願いします!」って言われたときには2回目の帰国願望が芽生えました(笑)。

 

竹内:時差ボケなのか機嫌が悪いのか、すごいテンション低かったんですよ(笑)。

 

藤原:両方だよ、両方(笑)。そこからですよ、僕と涼真のブルガリア紀行が始まったのは。撮影は(ビョン・)ヨハン、(ハン・)ヒョジュちゃんの韓国チームとの、パーティーに潜入するシーンから始まって。深夜から明け方まで撮影していたら、偶然花火がバンバン上がって「綺麗だね」って言いながら動画を撮って、楽しい撮影になるなと思っていたんです。そしたら翌日から「はい、橋から飛んでもらいます」「はい、列車に飛び移ってもらいます」って始まって、そこから記憶ないよね(笑)。

 

竹内:ないですよね(笑)。

 

藤原:他の作品だと「ここからクライマックスです」とか「ここがメインのシーンです」と盛り上がっていくけど、この作品はその連続で。息つく間もないというか、「このシーンが終わった、明日はこの格闘か」ということが連日あるんです。テレビドラマと連動して撮影していましたから、帰国してからもそれが数か月続くわけですよ。

 

竹内:「アクション、残り何回あるんだっけ」という話ばかりしていましたよね(笑)。

 

 

―お二人が演じた鷹野と田岡の関係性はどう見ていますか?

竹内:時系列的には映画が(昨年5月に放送されたWOWOWの)ドラマの後になるんですけど、安藤政信さんが竜也さん演じる鷹野の先輩役で、そこで教えられたことを次は鷹野が田岡に教えるという先輩が後輩に受け継いでいく流れが日本っぽくて、この映画の好きなポイントです。言葉だけでなく、実戦や2人で危険な場所に行きながら自然と教わっていくみたいな流れがあって。人間を超越した境地にいる鷹野と、まだエージェントになりきれてない田岡が人間を捨てて生きていくのか、揺れ動いている部分が描かれているのもすごく面白い。その田岡の苦悩っていうのは鷹野さんも昔経験していて、みんなそこを乗り越えて闘っていることが見えるのが僕は好きです。

 

藤原:これは田岡の成長ストーリーでもあるわけで、ある種、過酷なものを鷹野から踏襲していくんです。逃げ出すこともできるけどそれは不可能に近くて、残酷な関係性ではあるけど、そこが映画としては面白いなと思います。

 

―撮影の中でお互いに新たな発見などはありましたか?

竹内:半年間ほぼ毎日一緒だったので、いっぱいあります。今回の撮影現場は「みんなで成し遂げよう」という雰囲気だったんですけど、その中心にはいつも竜也さんがいて。みんなでご飯に行くにも音頭をとってくださるので、チーム全体の士気が上がるんです。そういうことって結構大事で、ハードな撮影が続いても関係性が出来上がっているから心置きなくぶつかれる。みんなを巻き込む力で雰囲気作りができるのはすごいなと思っていました。

 

藤原:僕も時に涼真に時に引っ張られる部分があったし、アクションなんかも彼がいなければ躊躇したり、怯んでいた部分はあったと思うんです。変なイメージを持っていたわけじゃないけれど、涼真が思っていた以上にこの世界に入り込んでいて、精神的にもすごく助かった印象があります。

 

 

―アクションシーンも大きな見どころですが、具体的にどのような準備をされたのか教えてください。

竹内:身体を一回り大きくするためにその分食べたりしましたね。そして身体作りと同時に気持ちを鍛えることによって、きつい撮影にも臨めたんだと思うんです。最近予告編が流れているけど、冷静に考えると自分でもよくやっていたなと。

 

藤原:いろんな準備をしたつもりなんですけど、撮影を進めてわかったのは、羽住組はある程度のことを予想して適応していかなきゃいけないんですよ。肉体的なトレーニングとか演技の技術とか、すべてのことをスムーズにできるくらい準備しておいたほうが楽だし、怪我もしないということをブルガリアに入ってから気付かされて。ああ、もうこれはプロフェッシャルな世界だなと思いましたね。

 

竹内:準備すれば準備するほどよくなるというか。冒頭の竜也さんがトラックの荷台に飛ぶ描写も日本で結構リハーサルしましたもんね。そういう積み重ねはありました。

 

藤原:監督が面白いのは、テストでやってないタイミングから本番スタートするっていうところがあるんですよ。ニヤニヤしているから「なんでテストと違うタイミングでスタートをかけたんですか」って聞いたら「圧がかかっていいかな」って、そんなサプライズいらないでしょっていう(笑)。テストでできないことは本番でもできないって言ったのは自分でしょって。

 

竹内:そういえば、もう1人誰よりも熱い男がいましたね。リハーサルでドンドンって音が聞こえると思ったら、市原(隼人)先輩が自分とは関係ないシーンでグローブでミットを思いっきり叩いていたんですよ。それを見た瞬間に「俺、もっとやらなきゃだめだな」と思いました。羽住組は何かを超越した人たちの集まりだったんですよね。

 

藤原:やらなくていいよ!(笑)市原隼人に関しては序章で温めてくれて、大きな役割を担ってくれたんじゃないかなと思いますね。撮影は4日くらいだったのに1ヶ月ブルガリアにいましたから(笑)。

 

―アクションシーンの連続で撮影では緊張が張り詰めていたと思うのですが、リラックスできる瞬間もあったのでしょうか?

藤原:ブルガリアでも休みがあれば、市原とかヨハンを連れてご飯に行くという自由な時間がありましたね。プライベートで思い出に残っているのはそういう時間です。

 

竹内:僕も竜也さんやみなさんと飲みに行った時間と、ブルガリアでジムを契約していて、そこの受付の子がすごくかわいくて癒やしでした(笑)。

 

藤原:言ってたね(笑)。時間的には余裕があって16時とか17時に撮影が終わっていたので僕らとしてはありがたいですよ。肉体的にもリラックスできたので。

 

 

―鷹野の学生時代を演じた日向亘さんは今作が俳優デビューということですが、お二人は初現場のことを覚えていますか?

竹内:最初ではないですが『仮面ライダードライブ』が印象的でしたね。1話を見たときに、下手さ加減にショック受けました。スポーツをやっていて負けず嫌いだったので、一生懸命頑張りました。

 

藤原:僕はね、蜷川幸雄作品の「身毒丸」が初現場で、15歳で初めてパスポートをとって「ロンドンだー!」ってはしゃいだら、蜷川さんに「風邪ひいたらただじゃおかないからな」って言われて。そこからホテルから一歩も出ず、劇場との往復だけしていましたね。今振り返ると、イギリスで芝居をするってことへの理解力がなかったから舞台に立てたんだなと思います。蜷川幸雄がイギリスに日本から演劇を持っていくこと、そして古典の大変さなんて、15歳では何も分かっていなかったので。

 

―マイナビティーンズの読者は主に高校生なのですが、10代のうちにしておいた方がいいと思うことやアドバイスはありますか?

 

竹内:社会に出て大変なことがあっても自分が本気を出してやれることを経験していると、それが強みになるんです。僕がサッカーをやっていてよかったと思うのは、メンタルが強くなったことですね。10代のうちはその準備だと思って失敗することがあってもいいんです。いっぱい本気でやって、それでも負けずに続けたという過程が大人になって役立つなと思います。

 

藤原:今はこのご時世なのでなかなか難しいと思いますけど、留学じゃないですか。僕は20代前半で行ったんですけど、若ければ若いに越したことはないなと思うので、広い世界を見て、感性を磨くのがいいのかなと。1人で行ってホームステイするという経験はなかなか自分で決断しないとなかなかできないことだから、今の僕に生きているのかなと思います。

 

 

―今作はコロナ禍で延期になりましたが、やっと公開されることへの思いを聞かせてください。

藤原:ここまで世界が混乱するとは誰も予想できなかったけど、(延期は)悔しかったですね。こんな状況だから「絶対劇場に来てくださいね!」とは中々言い辛くて公開させてもらうことがありがたいことであって、ジャッジに戸惑いますよね。それぞれが身の安全を考えて、観ていただけるならありがたいです。

 

竹内:延期が決まったのが番宣を始めて盛り上がってきていたところだったので、僕も悔しかったですね。ただ僕たちは半年間の撮影をやり切った自信はあって、それは作品にも反映されていて。竜也さんと完成した作品を観て、本当に面白かったし、カッコいい映画が出来たと思うので、この状況ですけど劇場で観てほしいという気持ちはあります。冒頭から最後までガンガン飛ばしている気持ちのいい映画になっているので、観てもらえたら絶対に楽しんでもらえると思います。

 

藤原:公開前に番組で涼真とブルガリアに行くはずだったんですよ。

 

竹内:行きたかったな〜。続編で(笑)。

 

藤原:続編があっても、またあそこに行かなくてもいいだろ(笑)。

 

 

【PROFILE】

藤原竜也(ふじわらたつや)

1982年5月15日生まれ、埼玉県出身。A型。

舞台『身毒丸』の主役オーディションで、演出家の蜷川幸雄に見出される。同舞台のロンドン公演が絶賛されたことで注目を集め、蜷川幸雄が演出する舞台でたびたび主役を務める。2000年には深作欣二監督の映画『バトル・ロワイアル』で主役に抜擢され、話題となった。

 

竹内涼真(たけうちりょうま)

1993年4月26日生まれ、東京都出身。A型。

2013年に女性ファッション誌『mina』初の男性モデルオーディションにてグランプリを獲得し、同年俳優としてデビュー。翌年『仮面ライダードライブ』の主演に抜擢。その後NHK連続テレビ小説『ひよっこ』、『過保護のカホコ』(NTV)、『陸王』(TBS)などの話題作に出演。2020年は1月期『テセウスの船』(TBS)で日曜劇場初主演を務め、11月にはWOWOWオリジナルドラマ『竹内涼真の撮休』がOA。2021年は1月期『君と世界が終わる日に』(NTV)にて主演を務め、5月より初ミュージカル『17AGAIN』で、初主演を務める。

 

【STORY】

心臓に爆弾を埋め込まれた秘密組織のエージェント・鷹野(藤原竜也)と相棒の田岡(竹内涼真)。24時間ごとに迫る死の危険を抱えながら、「全人類の未来を決める次世代エネルギー」の極秘情報をめぐり、各国のエージェントたちとの命がけの頭脳戦が始まる。次から次へと困難が襲い来る極限の状況の中、2人の心臓爆破のリミットは迫っていた――。

 

■原作:吉田修一「太陽は動かない」「森は知っている」(幻冬舎文庫)

■監督:羽住英一郎

■脚本:林民夫

■出演:藤原竜也 竹内涼真 ハン・ヒョジュ ピョン・ヨハン / 市原隼人  南沙良 日向亘 加藤清史郎 八木アリサ/ 勝野洋 宮崎美子 鶴見辰吾 / 佐藤浩市

■制作会社:ROBOT

■主題歌:King Gnu「泡」(ソニー・ミュージックレーベルズ)

■配給:ワーナー・ブラザース映画

■映画公式サイト:taiyomovie.jp

■公式Twitter:@taiyowaugokanai #太陽は動かない

■©吉田修一/幻冬舎 ©2020「太陽は動かない」製作委員会

 

映画『太陽は動かない』3月5日(金)公開

 

(ライター/東海林その子)

 

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